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さて、今日はロレックスの相場についてお話ししましょう。金相場と同じく、最近のロレックス市場もなかなか興味深い動きを見せているんです!
2026年のロレックス相場、実は安定傾向?

「ロレックスが暴落している」なんて話を耳にしたことありませんか?日々、オークショニアとして働いていると、お客さんからよく聞く言葉ではあります。
特に2022年春頃から海外市場を中心に下落傾向が見られましたが、2025年10月現在は横ばいから安定傾向にあります。これは暴落というより、コロナ禍で過熱しすぎた相場が落ち着きを取り戻している段階なんですね。
2026年1月28日時点でロレックス全体の平均価格は264万9,480円で、前月比+6万7,631円(2.62%)、前年比+21万9,870円(9.05%)の上昇を記録。実は堅調に推移しているんです。
定価改定ラッシュが止まらない
ロレックスの定価は近年、ほぼ毎年のように上がり続けています。買取時にもかなり気を付けています。2026年1月の価格改定ではステンレスモデルで6〜7%前後、コンビモデルで8〜9%、ゴールドモデルで10%前後の値上げが実施されました。
わずか4年ほどの期間で定価が1.5倍〜2倍近くまで跳ね上がったモデルもあります。金相場の高騰がゴールドモデルの値上げに直結しているんですね。
たとえば人気のGMTマスター 126711CHNRは、1年間で定価が約50万円も値上がりしました。これは本当に驚異的です。
過去の「バブル」から何を学ぶか
2020年から2022年にかけて、ロレックス市場は異常なほどの高騰を見せました。社内でも毎日のように注意すべき相場の動きが共有されていたんです。
例えば人気モデル「コスモグラフ デイトナ」は、小売価格175万7,800円が一時740万円もの値をつけましたが、その後下落が続き、現在は520万円ほどになっています。
この急騰と調整の背景には何があったのでしょうか?
中国市場の影響
2019年の新型コロナウイルスの流行により、中国の消費意欲の低下や不動産バブル崩壊の経済不況が加速しました。中国の中古高級時計の業界ポータルサイト「万表」によれば、2022年3月以降、ロレックスのサブマリーナーの価格が46%下落したと報じられています。
転売ブームの終焉
コロナ禍で転売目的の購入が激増しましたが、暴落時に価値を維持できず下落したモデルは、主にエントリー層向けモデルで、ステンレス製のノーマルラインは「定価割れ」も珍しくありません。
ロレックスの対策
ロレックスは2023年に公認中古販売を開始し、本当にロレックスが欲しい方に行き届かない状況を打破しようとしました。これが市場の安定化に寄与しています。
2026年、モデル格差の時代
2025年9月現在のオークション相場を一言で表すなら「モデル格差時代」です。すべてのロレックスが同じように値動きするわけではありません。
高値を維持しているモデル
- コスモグラフデイトナ(Ref.126500LN、116500LN)
- サブマリーナーデイト(Ref.126610LN/126610LV)
- GMTマスターII「ペプシ」(Ref.126710BLRO)
いずれも入手困難であり、二次流通市場での価格が定価の2倍近くに達するものも存在します。
たとえばデイトナ 126500LN 白文字盤は2026年1月の定価が249万9,200円ですが、中古市場での販売価格は570万〜600万円程度、買取価格相場は520万円前後と、驚異的な換金率を保っています。
投資・購入時の注意点
正規店での購入は超困難
2026年現在も、正規店では人気モデルの品薄が続いており、マラソンのように複数の店舗を何度も訪れ、購入したいモデルの入荷確認をしている状況です。
さらに2026年から購入制限が強化され、どんなモデルでも購入後半年間は新たなモデルは購入できなくなりました。デイトナ、サブマリーナ、GMTマスター2のステンレスモデルは購入すると1年間制限がかかります。
円高のタイミングを狙う
ロレックスは海外製品のため、円高のタイミングで購入するのが望ましく、円高時には輸入品の価格が相対的に安くなります。為替相場のチェックは必須です。
長期保有が基本
ロレックスの腕時計は時間をかけてゆっくりと価値が上がっていくパターンが多く、基本的には長期保有してからの売却がおすすめで、スパンはおよそ10年程度とされています。
短期売買で利益を狙うのは難しく、ロレックス投資は変動率が大きく、基本的に短期で利益を出すのが難しい投資です。
付属品の保管は絶対
保証書・箱などの付属品がある場合とない場合では、大幅に買取価格が変わってしまうため、必ず購入した際に保管しておかなければいけません。
モデル選びは慎重に
同じデイトナでも、製造年が違うだけで希少価値が異なり、文字盤の色が白か黒かだけでも、数万円から数十万円の差がつく場合があります。人気モデルだというだけで飛びつくのは危険です。
偽物リスクに注意
正規販売店以外だと、偽物や相場に見合わない高額な商品を購入してしまう可能性があります。信頼できる専門店での取引が必須です。
今後の展望は?
今後の展望としては、しばらく上昇基調が続く可能性が高く、次の定価改定は2026年初頭に行われる可能性が高いとされています。ゆるやかな上昇トレンドの中での小さな波で、勢いで高騰するのではなく、上げと調整を繰り返しながら着実に水準を切り上げていく展開が想定されます。
2025年、相場が調整局面にあるとはいえ、長期的視点で見ればその価値保存能力は依然として世界トップクラスです。ロレックス人気は安定感があり、10年後も高い価値を維持する見込みがあります。
結局のところ、ロレックスは「一攫千金」を狙うものではなく、長期的な資産保全の手段として考えるべきなんですね。2022年のような異常な高騰を期待するのではなく、ブランド力と希少性に支えられた安定した価値上昇を見込む。そんな冷静な視点が、2026年のロレックス投資には必要なのかもしれません。

